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【第2章】SIOコントローラーを使用して、KeiganALIのタスクセットからコンベアを動かしてみた

SIOコントローラーを介して、KeiganALIのタスクセットからSUS製薄型コンベアの制御に挑戦。 配線やプログラム作成、制御仕様の違いによるトラブルを乗り越え、正逆転を含む一連の動作制御に成功しました。

タスクセットからコンベアを動かしてみた

前回は、SUS製薄型コンベアを付属のMP-C1コントローラーから手動操作して動作確認を行いました。

今回はさらに一歩進めて、SIOコントローラーを使用し、KeiganALIのタスクセットからコンベアを制御することに挑戦してみました。


システム構成

今回の接続構成は以下の通りです。

KeiganALI+SUS薄型コンベア 接続構成
KeiganALI+SUS薄型コンベア 接続構成

まずは配線から進めていきます。

ALIとSIOコントローラーの接続

最初に、KeiganALIのGPIOハーネスにe-CONコネクタを取り付け、SIOコントローラーへ接続できるようにします。

GPIOハーネス e-con加工
GPIOハーネス e-con加工

続いて、配線したケーブルをSIOコントローラーの空いているソケットへ接続します。

SIOコントローラー+GPIOハーネス 接続
SIOコントローラー+GPIOハーネス 接続

SIOコントローラーとMP-C1の接続

次に、SIOコントローラーとコンベアのMP-C1コントローラーを接続します。

今回は、SUS純正の接続ケーブルを使用しました。

まずはシンプルに、

SIO出力 ⇔ MP-C1入力

の接続のみを行います。

SIO出力 ⇔ MP-C1入力 配線
SIO出力 ⇔ MP-C1入力 配線

SIOプログラムの作成

続いて、SIO Programmerを使用して制御プログラムを作成します。

今回は、

  • ALIから入力信号がONになったらコンベアを正転
  • 別の入力信号がONになったらコンベアを逆転

というシンプルな制御を作成しました。

正転用、逆転用の2種類のプログラムを準備します。

SIOプログラマー コンベア回転プログラム
SIOプログラマー コンベア回転プログラム

ALIのタスクセットを作成

続いて、KeiganALI側でタスクセットを作成します。

今回は、

  1. 正転
  2. 停止
  3. 逆転
  4. 停止

というシンプルなシーケンスを設定しました。

SUS薄型コンベア動作用ALIタスクセット 
SUS薄型コンベア動作用ALIタスクセット 

タスクを再生してみると

なぜか正転したまま停止しません。

原因調査

MP-C1の説明書を確認すると、あらかじめ複数の動作モードが設定されていることがわかりました。

説明書によると、今回使用していた モード0 は、

  • 正転信号ON → 正転
  • 正転信号OFF → 停止
  • 逆転も同様

という動作になっています。

その想定で制御しているにもかかわらず、コンベアは停止しません。

ALIのタスクセットを確認すると、コンベアが動作中にもかかわらず、すでに次のタスクへ進んでいることが判明しました。

そこで、

「コンベアが動作中は次のタスクへ進まない」

仕組みを追加することにしました。

動作中信号を利用した制御

今度は、

MP-C1出力 ⇔ SIO入力

の純正ケーブルも追加で接続します。

MP-C1出力 ⇔ SIO入力 追加配線
MP-C1出力 ⇔ SIO入力 追加配線

コンベア動作中にONになる信号を利用し、正転と逆転の間に待機処理を追加してみました。

SIOプログラマー コンベア回転追加プログラム
SIOプログラマー コンベア回転追加プログラム
SUS薄型コンベア動作用ALIタスクセット 改良 
SUS薄型コンベア動作用ALIタスクセット 改良 

タスクセットを修正し、再度実行します。


結果は……

変わらず。

どうやら、タスクセットの先行実行が原因ではなかったようです。

さらに調査

今度は、MP-C1の動作モードを変更してみることにしました。

モード1では、

  • 正転信号ON → 正転
  • 逆転信号ON → 停止

という仕様になっています。

そこで、タスクセットを一連の動作ではなく、正転・逆転を個別に確認してみました。

すると……

逆転しません。

配線を何度確認しても問題は見つからず、完全に行き詰まってしまいました。

モードを変更したり、タスクセットを修正したりと試行錯誤を続けましたが、状況は改善しません。

原因判明

頭を抱えながら改めてWeb上の説明書を確認していると、ある違和感に気付きました。

「コントローラーの動作設定が、手元の説明書と違う……?」

調べてみると、今回使用しているMP-C1コントローラーは、標準仕様とは異なる内部設定が採用されていることが判明。

これまで参考にしていた説明書は、標準仕様のMP-C1用だったのです。

つまり、

最初から違う説明書を見ながら設定していた

ということでした。

今回の仕様では、

  • モード0、モード1では逆転機能を使用しない
  • 正転・逆転ともに「信号ON中のみ動作、OFFで停止」を行うにはモード3を使用する

という設定になっていました。

再挑戦

改めてMP-C1をモード3に設定し、再度タスクセットを実行します。

すると……

動いた!!

KeiganALI+SUS薄型コンベア タスクセット連携動作
KeiganALI+SUS薄型コンベア タスクセット連携動作

無事に、

  • 正転
  • 停止
  • 逆転
  • 停止

の一連の動作を、KeiganALIのタスクセットから制御することができました。

しかしこれもなぜか正転と逆転が逆になっていました。 

これもコントローラーの設定が影響していそうですが、また別の機会に調査します。

まとめ

今回は、SIOコントローラーを介して、KeiganALIのタスクセットからSUS製薄型コンベアを制御することに成功しました。

途中、説明書の仕様違いという思わぬ落とし穴にはまりましたが、試行錯誤の末、無事に動作させることができました。

次回は、

  • コンベア上のワーク検知センサーの追加
  • 非常停止スイッチの追加
  • パトライトの追加
  • 光伝送装置を利用した他コンベアとの連携

などを実装し、より実用的な搬送システムへ発展させていきたいと思います。

お楽しみに!

【第1章】    

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